DJツールとしての性格が強い音楽は、お金出したとしても入手できる手段が限られます。CD出ないのは当然として、Beatportを(いちおうの)頂点とするダウンロードサイトか、SoundcloudやYoutubeで野良ミックスを探すことが多くなります。
野良で探す醍醐味のひとつは、非商用ゆえの大ネタサンプリング天国なところ。たとえば、最近の出物はこれ。
エミリー・サンデー『Heaven』。オリジナルのトラックは「2周してアリ」な感じの一本調子なブレイクビーツでしたが、このミックスはうねるベースラインが入って気持ち良い仕上がりになってます。ちょっと詰め込みすぎな感じもするけど。
で、絶対あるだろうと思って探したのがザ・ウォンテッドの『Glad You Came』のダブステップ。TBSラジオでやっていた「ウォンテッド!!」という番組のタイトル曲で、極楽とんぼ・加藤浩次が「なんだよこのインド風の曲はよ」と悪態ついてたので知ったのですが、アイドルグループの曲としてはワン・ダイレクションよりもこっちのほうが僕は好みです。
ダブステップはもうちょっと土臭いほうがいいかなーとも思いますが、なかなかいいです。ところで、Clark Kent?クラーク・ケントって、スーパーマン?
「Clark Kent」というミュージシャンは何人かいるようですが、そこそこ名の知られたアーティストのようです。流れで、彼によるアデル『Skyfall』も発見。ヒットパレードすな。
ただなぜか、全く同じ曲をスクリレックスのリミックスとしてアップしているのもみつかりました。コメントで否定されてるけど、言われなきゃわからないですよね。誰がなんのために騙るんだろう。
クラーク・ケントさんが、よりビッグネームなスクリレックスの威を借りようとしているのかと思って「Clark Kent」をSoundcloudで検索してみると、今度は「Clark Kentでない人」が「Clark Kentの曲」を「Clark Kentでないアカウント」からアップロードしているのも複製見つかります。もはや誰が誰だか。
ファンが気に入った曲をYoutubeへアップロードし続けるのと同じ構造なのかもしれませんが、そこまでメジャーでないアーティストでもこうとなってくると、パッと見には誰がオリジナルなのかわかりにくい感じではありますね。