環境音楽化した Underworld

ロンドンオリンピック開会式のサントラ “Isles Of Wonder” がダウンロードストアで手に入るようになってきました。ユーロ安のおかげで、安いストアなら 320kbps MP3 が 1,000 円を切るくらい。

前半はイギリスの歴史やエンターテイメントをテーマにした演出のキーになった曲、後半は選手入場時にかかっていた曲のミックスという構成で、とくに後半がとても気に入っています。

おもに Underworld の過去曲リミックスや High Contrast の曲がつながれているのですが、「つまり最後のイギリスチーム入場時に “Heroes” で盛り上がりたかっただけちゃうんか」というくらいに主張が薄くて聴きやすいのです。

悪夢の始まりのようだった “Dark & Long” も、歌詞を読むとただの変態にしかみえない “Dirty Epic” も、みんな大好き “Rez” も、明るめなピアノとエフェクト処理によってまるでスーパーマーケットの BGM かと思うくらいにスッとなじみます。

あの場面で「音楽」が主役になる必要はないし、といって「音」は観客のテンションを保ち続けるためにかかせません。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。良い仕事だと思いました。

（後半部分の）トラックリストはこんな感じ。