ソメイヨシノは完全に人工交配でできた品種で、株分けなどで人手を介してしか増えないと知りました。そういえば、ソメイヨシノのサクランボや種って聞きませんね。
世界中で咲いているすべてのソメイヨシノは DNA 的に全く同じで、つまり同じ木の分身のようなもの。だから開花も一斉なんだそうです。ひとつの生体(と、そのクローン)がここまで人を魅了するというのは、なかなかのエンターテイナー。
見事だなーとは思いつつも、子供の頃に毛虫に刺されてからソメイヨシノがあまり好きではなかったのですが、クローンと聞くとかえって興味がわいてきました。
原木的に寿命が来たら全国一斉に倒れたりするのかも、などと SF 調のクローン恐怖方面にも想像は膨らむし、生物多様性の例証にも使われそうだし、全体主義的な日本の国民気質の描写にも敷衍できそうだし。
年々白味が強くなっているような気がするのも、老齢化ゆえかもしれないとか。どれも同じ木なだけに、いったん病気が流行ったりしたら全滅しかねないリスクにもさらされているんだそうです。
む、日本ぽいねえ。