過日、海が見えるシャレオツなカフェへ行ったときのこと。
ほぼ満卓の店内は、Macbook Air や iPad を広げている人が何人もいる。休日の午後のせいかみんな相応に気のきいた装いをしていて、天井が高く開放的なゆったりとした雰囲気。ほほー、と思いながらハードめでおいしいチーズケーキを食べていると、一人の男性が取り出した書籍が目に入った。
うむ、なるほど。
また過日、駅前の定食屋で昼ごはんを食べていたときのこと。
カウンターで肉野菜炒めを食べながら文庫本を読んでいたら、隣席で唐揚げ定食を食べている女性の視線を感じた。ん?と思ったら僕の手元を凝視しているのだった。
ああ、なるほど。
あるきっかけから久しぶりに読みたくなって、書棚を探したものの見当たらず古本注文したときのこと。10年以上前の本なのに、あまり劣化していなくてよかった。ただ、届いて帯を見た瞬間に満足して、読みなおす気がなくなってしまった。
まあ、そういうもんだろう。
荒井由実の『♪眼に映る~ すべてのことは~ メッセージ~』が脳内に響く。やさしさに包まれているような気がしないでもない。