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レーダーについての会話

「だから、速度を時間で割れば加速度が出せるでしょ」
「え?」
「微分で」
「あ、そうか加速度だから」
「で、加速度とGPSで拾った高度を使って……」
「え、GPSで高度ってわかるんですか?」
「わかるよ。誤差大きいけど」
「衛星からのエコーの時間で、ってことですか」
「そう」

あんまりかみ合ってませんが、技術的な話を相手の理解度にあわせて説明してくれる人はなかなかいないだけに、こういう会話は面白いものです。たとえばGoogle Maps/Earthの登場が素敵だったのは、これまで閉じた世界で発展していた技術が広く解放されつつあるということであって、あれ自体は技術的にそう難しいものではありませんね。ビジネスプロセス的難易度は結構高そうだけど。
オシムと反町がチェルシーの練習方法で盛り上がる、というのと同じ構造で、物事を理解するのはやっぱり楽しい。レーダーについての私は反町レベルにも達してませんが。
統計学の本を読んでても、英国婦人のお茶会で「紅茶にミルクを入れるのと、ミルクに紅茶を入れるのとでは味が違うのよ」という夫人の言葉を実験してみようと閃いた数学者によって統計学の基礎は生まれたのである、なんてエピソードの方が頭に入りやすいという脳の構造自体を変えていきたい!ただ消費するだけじゃどうせ枯渇するしなあ。