History Repeats Itself.

もともと写真を撮る撮られるという習慣があまりないので、ソフトウェアとしての完成度は評価しつつもその意図がよくわからなかったGoogle Picasaですが、これでようやく意味がわかりました。flickrキラーだったのですね。flickrはYahoo傘下だしなあ。

米Google、Picasaと連動したオンラインアルバム「Picasa Web Albums」
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/06/14/12331.html

ちょっと下がった位置に立って風景を眺めてみると、すでに巨人化しているGoogleはいろんな方面で陣地の取り合いをしていることがよくわかります。Picasaもそうだし、スプレッドシートもそうだし、ビデオもそうだし。
ところで、今後はチャリティ方面に注力するということでビル・ゲイツさんのむこう2年での退任が発表されましたが、この状況を引っ張っていくのはなかなかに難儀な仕事でしょうから(あんまり向いてるとも思えないし)、適切な判断のように思えますね。

Microsoft’s Gates to Leave Daily Role
http://biz.yahoo.com/ap/060615/microsoft_gates.html?.v=9

もうすでにたくさんの言及がされていることではありますが、これまでのPCというかITは、時間とコストの圧縮を実現しただけで、プロセス自体をイノベートしたわけではありません。結局、紙に書く、印刷する、要約するといった時間(と、それに換算されるコスト)を省いただけじゃね?というのがたぶん真理でしょう。
蒸気機関車を最初に発明したのはリチャード・トレビシックという人で、有名なスチーブンソンは「実用化に成功した人」だそうです。このゲイツの退任は、鉄道でいうところの「スチーブンソンの段階」の終わりにあたるような気がします。インフラが整い始めたこれからが、社会構造自体の変化の段階になるのでしょうかね。